勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」

名著紹介

概要

17歳にして世界一となった、日本初のプロゲーマー梅原さんのおいたち、ゲームひいては人生への取り組み方が簡潔にまとめられています。とにかく好きなことに真摯に取り組み続けるとどうなるのか、その結果(途中経過ともいえますが)を知ることができる一冊になっています。

感想

私は、ゲーム自体は嗜んでいるのですが、格闘ゲームは本当に触ったことがあるだけで、生きた人間との対戦自体も両手で数えることができてしまうぐらいのド素人です。

そんなド素人の私でも梅原さんの名前だけは聞いたことがありましたが、なんだかよくわからないけど、すごい人がいるらしいぐらいの認識でした。昨今、動画文化が隆盛を極めんばかりですが、某動画サイトで梅原さんの肉声を聞く機会があり、この方は面白い人なのかもしれないと、こちらの本を手に取った次第です。

本を読みすすめていくにつれ、面白い人かもしれないという予感は確信に変わりました。はあ、なるほど、物事に対してそんな取り組み方があるのか、と感心しきりでした。

そして、継続は力なりという言葉がありますが、じゃあなぜ継続は力になるのかこの答えがはっきりと書かかれてありました。ただ、答えがはっきりと書いてあるのに、継続は力なりという慣用句は一切使われておらず、使い古された慣用句を使うことで読者に伝わる意味がぶれるのを危惧してわざと外したのではないかなあと、愚考した次第であります。

こんな人におすすめ

プロゲーマーになりたい人、と書きたいところですが、そういった限定的な話ではなくともすれば全人類に適応できるんじゃないだろうかという体験談、ノウハウが書かれていたように思います。

特に、好きなことがみつからない、努力しても報われない、そんなある意味世間から負い目を感じているような人、人生を生きていくにあたり、なんらかの指針、もしくは糸口がほしい方にぜひおすすめしたいです。

おすすめ度

⭐⭐⭐⭐⭐

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